松野章弘さん・森田節子さん夫妻のおもてなしバトン

第三走者 ピーター・アイビーさん

第四走者 入江亮子さん 第五走者 松野章弘さん・森田節子さん夫妻

陶芸家 松野章弘さん・ワイヤーアート作家 森田節子さん
松野さん:1999年 東京都福生市に陶芸スタジオ「Kurage(海月)」開設。磁器にシンプルな象嵌をほどこした清潔感のある作品が特徴。
森田さん:ワイヤーで植物や日常のアイテムをモチーフにしたオブジェを作る。紙の立体シリーズも人気。
食べることが大好きな夫婦で、揃って料理の腕が抜群。

日本女子大学大学院修了後、設計事務所勤務。退社後ライターとして、建築雑誌やファッション誌などで執筆。
私生活では2007年より南房総にて週末里山暮らしを実践し、2011年に農家、建築家、造園家らとともに里山活用のNPO法人「南房総リパブリック」を設立。自然を学ぶ「里山学校」などを主催する。活動の一環として「洗足カフェ」を運営中。
http://mb-republic.com/

松野章弘さん・森田節子さん夫妻が選んだのは「和のソース」


入江さんから届いた
日本酒『而今』に
歓喜の松野夫妻

呑兵衛は料理もうまし

陶芸家、松野章弘さんとワイヤーアート作家の森田節子さん。ともに食べること、呑むことが大好きな夫婦だ。ものづくりの人間に酒豪は多いというが、この二人もいつまでも楽しく呑み続けられる相当な呑兵衛とうかがう。

入江亮子さんから届いたレシピに、「胡麻豆腐と湯葉の組合せとは、またお酒がすすんじゃうなあ」とにんまりする二人。

作家同士なのでどちらかが個展で忙しい時は、時間がある方が料理担当。お弁当も作る。そんな二人の次のバトンランナーは都会と里山の二拠点暮らしで畑仕事もする馬場未織さん。「山も海も近い里山暮らしを楽しんでいる馬場さんには『和のソース』ぴったりのこんな一品にしようかな」。冷めてもおいしい松野手製弁当にもよく登場するレシピとは?


味覚が似ているという二人

食べることは生きること、楽しい人生をね

「20代のある日、ふっと『食べることは生きること』だと感じたんだよ」という松野章弘さん。その日から、呑みに行く以外、食事は自分で作ると決めて実行した。包丁使いもままならぬ頃、調子に乗って買ってしまったでっかい鰹を丸ごと1本、必死にさばいたときの達成感は忘れられないという。中華にハマったときは肉まんの生地から作るという凝り性だ。

一方、「母親が忙しく、小学生の頃からお弁当を作っていた」のが料理のセンスを培ったのか、節子さんも腕を発揮する。ラタトゥイユなどトマトソース系やピクルスを始め常備菜が彼女の得意分野だそう。

料理上手の二人に共通しているのは、食べることが大好きな呑兵衛。美味しく呑むために美味しいものを作る。なるほど、試食してみて納得。自分の舌で感じて作った“その人の家庭的な味”が伝わってくるのだ。

5~6品のつまみを作り、あとは延々と呑みながら語る。酒好き仲間が集えば空が白み始める頃まで、というのはざららしい。


清潔感ある松野さんの
磁器と節子さんの紙のオブジェ

ソーシャルワーカーを辞め、40歳目前で陶芸家になった松野さん。白い磁器に象嵌をほどこしたモダンな器を作る。「好きな器だとやっぱり料理も美味しいよね」。

赤ちょうちんをくぐる一杯飲み屋のあの雰囲気が好きで、「自分や陶芸家仲間の器を使った小料理屋をいつかやりたいなあ」。
「でも呑兵衛夫婦が店主だと、自分たちが呑んじゃって儲からないね」と節子さんにからかわれる。


れんこんのでんぷん質を
いかし、「和のソース」にとろみをつける

「今は、れんこん時季だから、れんこんバーグがいいね。混ぜる具を変えて種類作れば楽しめるし、馬場さんの里山に遊びに来る子どもたちと一緒に作るといいかも」と松野さん。横で節子さんも手伝いながら、「これ、冷めてももっちりして美味しいの。彼が作るお弁当によく入っているんです」。

展覧会中、持参したギャラリーでは「松野家のお弁当が美味しい」とすっかり評判だとか。

「食べることは生きること」の後に「楽しい人生をね」という言葉が続くような、そんなハッピーを醸し出す二人から、おいしいバトンがまた繋がる。

れんこんのつくねバーグ (4人分)

☆材料
れんこん 200g
イカ 100g
塩・胡椒 少々
和のソース 適量

*好みであさつきやだいこんおろしを添えても美味し!
*れんこんによっては水分が少ないので、その場合は片栗粉を足す
*具はイカ以外に、鮭やサバ缶などもお勧め

☆作り方
1)れんこんをすりおろし(フードプロセッサーでもOK)、ボウルの上にざるをおいて移しておく
(*ボウルに落ちた水分はでんぷん質で、後でソースに使います)
2)イカは粗みじんにする
3)れんこんとイカを合わせ、軽く塩・胡椒をして混ぜ、ハンバーグの形を作る
4)フライパンを熱し、油を入れ、両面こんがりするまで蒸し焼きにする
5)焼きあがったら、いったん取出し、油を軽くふき、和のソースとれんこん汁を入れ、餡ソースを作る
6)フライパンにれんこんつくねバーグを戻し、からめる


開いて嬉し、食べて嬉しの愛情弁当スタイルで

「文右衛門蔵 和のソース」はいかがでしたか?

しょうゆベースだからでしょうね。ソース特有の甘みより、あっさりした味の印象が強い。「和のソース」とはよく言えてます。一般のソースより幅広い料理に使えると思います。

おもてなしバトンを馬場未織さんへ

都会と田舎両方の良さを知っている人の舌が作る料理は、興味深いですね。馬場さんは文右衛門蔵のどのシリーズを選ぶかな?

取材・文/山本詩野 写真/松本祥孝

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