石黒謙吾さん・由紀子さんのおもてなしバトン

第六走者 馬場未織さん

第七走者 石黒謙吾さん・由紀子さん 第八走者 石黒謙吾さん・由紀子さん夫妻

石黒謙吾:著述家・編集者・分類王・全国キャンディーズ連盟代表。映画化された『盲導犬クイールの一生』ほか、『2択思考』など幅広いジャンルの著書。『飛行機の乗り方』(パラダイス山元)を始めプロデュース・編集した書籍も約200冊。近著『あいつの気持ちがわかるまで』(宝島社)

石黒由紀子:エッセイスト。著書に『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』『なにせ好きなモノですから』など。雑誌やWEBなどで、日々を綴ったエッセイや雑貨のリコメンドを執筆中。近著『犬猫姉弟センパイコウハイ』(幻冬舎・4/10)

マンボミュージシャン、マン盆栽家元、入浴剤ソムリエ、グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース、天草市観光大使と、多岐にわたる活動

石黒謙吾さん・由紀子さんが選んだのは「出汁しょうゆ」


小南さんの心地よい
音楽をBGMに
取材が進む

愛情たっぷりバトン

「『2択思考』を読んで元気をもらった!」というギタリスト小南数麿さんからおもてなしバトンが繋がったのは、その著者、石黒謙吾さんと由紀子夫妻。著述家とエッセイスト、ともに文章の世界で活躍する二人の登場だ。

映画化された『盲導犬クイールの一生』を始めとした著書や、ユニークなネタからシリアスなものまで幅広い書籍の執筆、プロデュース、編集を手掛ける謙吾さん。同居する『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』との日々を綴り、多くの人を和ませる由紀子さん。

仕事柄、家にこもることが多い二人は、同じ屋根の下にいながら互いの部屋からメールでコミュニケーションすることもしばしば。行動する時間帯もずれたり、一緒にいるようで一緒にいないような。でも、自分たちのテイストにとことんリノベーションした居心地良い石黒邸には、食べることが好きな仲間が集い、ごはん会がよく開かれるそうだ。
次ランナーは、そんな二人の古くからの友人、マンボミュージシャンで食通のパラダイス山元さん。「パラダイスさんは野菜より肉派で、彼の健康を思うととても心配…」と苦笑する石黒夫妻。
さて、肉と肉の間の箸やすめ的に、これならと考えぬいた愛情の一品とは?


夫妻が手掛けた本の数々。
手前2冊はそれぞれの近著


大きなものから洗うなど
皿洗いにまでも
論理的レギュレーションを求める

肉派への挑戦状?

謙吾さんは上京後3年間、名曲喫茶のバイトで、調理師免許を取得。しかも健康オタクと聞けば、さぞかし料理男子的と察するに、「いやあ、一切やらない。カミさん任せで、僕はもっぱら皿洗いですよ」(笑)。
喫茶店でお馴染みのナポリタンと、パフェに載せるリンゴの飾り切りはその美学を追求したために得意とか。
一方、由紀子さんは、「キルビル」(クエンティン・タランティーノ監督映画)ならぬ「キルニル(切る煮る)」派。「複雑な料理はできないんです」と笑うものの、由紀子さんが作る‘キル’「豆苗&カッテージチーズサラダ」や‘ニル’「アドボ(フィリピン家庭料理で鶏の酢煮)」はごはん会で人気を呼ぶ。


ダジャレを飛ばす謙吾氏、
膝上にはセンパイ

二人の醤油にまつわる思い出話しが面白い。

「小さい頃、生卵を口の中に入れて、そこに醤油を直接注いで飲み込んでいましたねえ」と謙吾さん。
幼少時代に流行っていたドリフ(*)的行為を彷彿させるが、それは、ガサツなことをすると子供が喜ぶからと、父親がやっていたものをまねしたのだとか。また、薄味で育った由紀子さんは、嫁いだ石黒家の親せきの家で、砂糖醤油に絡めた餅(北陸地方ではポピュラーと思われるその食べ方を知らなかった)を出された時に、甘辛いのが苦手な上に「どうしよう、お醤油が腐っている!」と真剣に思ったそうだ。

全くの同じ経験はしていなくても、醤油エピソードは「ああ、なんだかわかる、わかる」と、不思議な共感を生み、人の距離をぐっと縮める気がする。聞きながら、頭の中にしっかり漂う醤油の香り。幼いころからさまざまなシーンで親しんできた醤油と日本の食卓の深い関係を感じる。

(*) ザ・ドリフターズのバラエティ番組『8時だョ! 全員集合』

さて、石黒夫妻がパラダイス山元さんに捧げる一品は、おかひじきを使った豆腐ムース。

「彼の『読む餃子』という本をプロデュース・編集したのですが、その中の『おかひじき餃子』のエッセイが最高なんですよ」と謙吾さん。「そう、餃子の具におかひじき!?というサプライズと、予期せぬ食感に感動しました」と由紀子さんも続ける。

「だから、これならいけるかと! 栄養価も高いしね」。
肉派のパラダイス山元さんに対して、少しでも野菜を食べてもらおうとある意味、挑戦ともいえるこの愛情深いバトン。

次回の反応が実に楽しみな石黒夫妻とバトンスタッフなのである。


食感を損なわないよう、
おかひじきの茹ですぎ注意


鳩のように
肩乗りが好きなコウハイ

「お豆腐ムース おかひじきとお豆と」(2人分)

☆材料
豆腐:2/3丁 (水を切っておく)
おかひじき:1パック
ひたし豆:(今回は市販の味付きひたし豆):1パック
出汁しょうゆ:大1・1/2
オリーブオイル:適宜

☆作り方
1)豆腐をフードプロセッサー(またはミキサーなど)でムース状にする
2)おかひじきはさらっと茹で、半分にカット(茹ですぎないように注意)
3)おかひじきとひたし豆を混ぜる
4)3に出汁しょうゆを回しかける
5)4にムース状にした豆腐をざっくり和える
*和えすぎずに「ざっくり」が美味しそうに見えるポイント
6)皿に盛り、オリーブオイルをたらーりとかけて、出来上がり


人参、れんこん、葉物など季節の野菜で楽しんでみて

「文右衛門蔵 出汁しょうゆ」はいかがでしたか?

味に品の良さを感じますね。
出汁の入ったおしょうゆだけに、
それだけで使えるのが便利でした。

おもてなしバトンをパラダイス山元さんへ

草野球歴35年でダージャリストの謙吾氏。「バトンでバント!」
繋げてくださいね、パラダイス山元さん!

取材・文/山本詩野 写真/松本祥孝

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